Terrain Theory: 自然医学の根底にある基盤を整えるセオリー 「そもそも最適化医療」(3)
“It is more important to know what sort of person has a disease than to know what sort of disease a person has.” - Hippocrates“
その人がどんな病気を持っているかというよりも、その病気を持っているのはどんな人なのかを知ることの方が重要である。” ヒポクラテス
機能医療という新時代のアプローチを
「そもそも最適化医療」と勝手に呼んでますが
それらの根底にあるセオリーとして
知っておかないと話が通じない!!(´・д・)
ぐらい大切なものがあるので
ちょっとたまには
わたし自身の背景的専門分野、
Naturopathic Medicine,
自然療法医学/自然医学を専門とする
自然療法医(Naturopathic physician・ND)
の観点を思いっきり絡めて
ブログシェアしてみたいと思います(* ̄ー ̄)
きっかけは北米ND達を対象とした
最先端臨床情報を掲載したニュースとレビュー、
Naturopathic Doctor News and Review (NDNR)に
「コロナちゃんとはどうお付き合いしていくのか」
っていう記事があったのだけど、
その中でまず、冒頭にあったのが
そもそも、
私たちの専門分野の考え方として、
Terrain Theory
という理論があって、
(発音的にはテレインセオリー?)
それって
日本語でなんて言うんだろう?
って探してみたらなんと、
見つからない!(。o_o。 )!!
もしかしたら、
似たようなコンセプトとか
絶対あると思うのだけれど、
理論として定義されたものが
見つからん(。o_o。 )!!
これを知らずして自然医療も
機能医療も語れません!!
ということでここで解説。
Terrainとは単語的には
(自然的特徴からみた)地域、地勢、地形
という意味なのだけど、
この場合ちょっと違う。
「そもそもセオリー」
と呼びたいところだけれども
まぁ、「デリシャスモーメント」みたいに
あまりにもアカデミックな響きがないと
本気なのにふざけていると思われるので(一。一;)
「基盤説」
にでもしとこうかな。
そしてまた
それに比較してあるのが
その比較とされるのが、
お馴染み、というか
みんなよく知っている
Germ Theory、
「病原菌説」
簡単にいうと、
あらゆる病気や疾患は、
ばい菌やウイルスなどの微生物などの
外的要因が主に原因であり、
遺伝子や外的環境要因も影響を与える、
という説。
要は
誰か悪い奴がいる!
倒さないといけない!
戦わねばならん!
戦争だ!!っていうセオリー😈
(病原菌説)
だから、そいつらをやっつけるために
薬剤投与して殺すことを試みたり、
そいつらを寄せ付けないために
除菌、抗菌してみたり
その影響をあまり受けないように
ワクチン開発、予防接種してみたり、
遺伝子操作までしてみたり!!
Terrain Theory、
「基盤説」
によると、
あらゆる病気・疾患は、
内的要因、内なる環境、
その基盤となる人体環境のバランスが崩れ
結果として本来なら影響を受けないはずの
微生物や環境などの外的要因に反応し、もしくは
抵抗できずに発症してしまう、
という説。
いろんな奴らが
そもそもいる世界の中で
誰が悪いとかいうのではなく
受け入れる世界の基盤が不調和・不安定なため
結果、犯罪や環境汚染を招いてしまう。
だからこそ
その世界の基盤の調和を、
環境改善を整えていこう、
誰しもが安心安全に
仲良く暮らせる世界平和を(●^д^●)💗
というセオリー(超個人的解釈)。
具体的にいうと
日々の生活習慣や生活環境だったり、
心の持ち方、ストレス発散、
十分な睡眠や休養、
瞑想や深呼吸、水分補給、とか
社会的な繋がり、ふれあい、などなど
恒常性を維持・最適化する
機能医療的アプローチの根底にある
「そもそも最適化」理論なのです♪
もちろん場合によっては
組み合わせることも必要になるよねって
文献も出ているけど、
その時その時でしっかりと判断できる
勇気ある自覚と聡明な決断能力こそ当然大切。
どちらにしろ、
どちらをまず大切にする方が良いかなって
改めて考えてみれば
それは明確なのではないでしょうか。
近代の医療システムにおいては
前者をメインに、もしくは
前者のみに焦点を当てて
発展してきた歴史がありますからね。
最初にお話しした文献にもあるけれど
様々なツールを活用するにしても
結局いつも戦争しかない世界にいると
戦争は終わらない。
その方が軍事産業的経済活動は
栄えるかもしれないけど( ̄ー ̄;)
敵がいてもいなくても
どっちだっていい。
いろんな存在がいていい。
いろんなことが起きていい。
でもだからこそ、
何があってもなくても
しなやかに、柔軟に、
調和・恒常性を取り戻せる
寛容なる世界。
その世界とは結局
わたし達一人ひとり、
そのものの現れ。
病気を、病原菌を、
という前に
人を整える。
わたしと向かい合う。
そのわたしを
寛容に受け入れる。
そのわたしのいのちの本質を
ありのままに見つめる。
。。。ということを前提として
わたしの背景にある自然医学も
成り立っているのでした💗
なんだか壮大な医療の形でしょう(人´∀`).
まさにいのちの美しさ輝く
癒しのデリシャスモーメント✨
********
追伸:あ!なので最初の写真はこれらの対比を
模写したものとなるのでした😆
解説なくてもきっと分かるよね?
水槽の中の水、思いっきり汚れてるのに
袋かぶせてなんとかしようとする観点と
そもそもその水をまず綺麗にしようよ
って観点の対比の描写。
【参照文献】
Mister Seun Ayoade. The Differences Between the Germ Theory, the Terrain Theory and the Germ Terrrain Duality Theory; JOJ Nurse Health Care. 2017; 4(2): 555631.
https://juniperpublishers.com/jojnhc/pdf/JOJNHC.MS.ID.555631.pdf
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